厚生局から「新規個別指導」や「個別指導」の通知が届いた際、「弁護士に依頼すべきか、それとも自分で(または医師会に相談して)対応すべきか」と悩まれる先生方は非常に多くいらっしゃいます。
結論から申し上げますと、指導の種類や状況によっては、弁護士のサポートなしで対応を進めることには大きなリスクが伴います。本記事では、個別指導に対する自力での対応リスクや、医師会と弁護士のサポートの違い、そして「個別指導を弁護士に依頼すべき具体的なケース」について詳しく解説します。
個別指導を弁護士なし(自力)で対応する3つのリスク
個別指導はあくまで「教育的指導」とされていますが、その対応を誤るとクリニックの存続を揺るがす事態に発展しかねません。自力で対応する場合、以下のようなリスクが考えられます。
不用意な発言が「監査」への移行を招く
個別指導の際、担当技官からの厳しい指摘に対して、緊張や焦りから「事実と異なる回答」や「不利な発言」をしてしまうケースがあります。厚生局側に「意図的な不正請求」や「隠蔽」の疑いを持たれると、指導から「監査」へと切り替わり、最悪の場合は保険指定の取消処分につながる恐れがあります。
膨大な事前準備により日常診療に支障が出る
指導の当日は、指定された数十名分のカルテ、レセプト、各種帳票類を持参する必要があります。これらに記載漏れや不備がないかを限られた時間で一人でチェックするのは、日常業務を抱える医師にとって極めて過酷です。準備不足のまま当日を迎えることは、厳しい指導を受ける最大の要因となります。
指摘を鵜呑みにし、過剰な自主返還を強いられる
指導の結果、診療報酬の自主返還を求められることがあります。医学的・法的な観点から「本当に返還すべき案件なのか」を冷静に判断できず、言われるがままに同意してしまうと、本来支払う必要のない金額まで返還してしまう可能性があります。
医師会への相談と「弁護士」への依頼の違い
個別指導の通知が来た際、まず医師会や保険医協会に相談される先生も多いでしょう。医師会等では、一般的な傾向や過去の事例に基づいたアドバイスをもらうことができ、非常に有益です。
しかし、医師会等のサポートには限界もあります。
- 個別具体的な法的ディフェンス(監査移行を防ぐための法的な主張や、担当官の行き過ぎた指導に対する制止)
- 当日の帯同(同席)による心理的・法的な盾としての役割
- 万が一、監査や取消処分に発展した際の訴訟対応
これらは、法律と交渉のプロである「弁護士」でなければ対応が困難な領域です。「医学的な妥当性」だけでなく、「手続きの適法性」を守るためには弁護士の介入が不可欠となります。
個別指導において弁護士が提供する具体的なサポート
当事務所へご相談いただいた場合、具体的に以下のようなサポートで医療機関をお守りします。
事前準備の徹底サポート
持参するカルテや資料を事前に精査し、指摘されやすいポイントを洗い出します。当日にどのような質問が来るかを想定した「模擬問答」を行い、安全な回答方法をアドバイスします。
当日の帯同(同席)
指導当日に同席し、担当官の威圧的な態度や誘導尋問を牽制します。法的に不適切な指摘があった場合は、その場で適切に抗議・修正を行い、医師の心理的負担を大幅に軽減します。
事後対応と返還金交渉
指導後に提出する「改善報告書」の作成をサポートします。また、不当な自主返還要求に対しては、医療機関の代理人として減額や免除に向けた交渉を行います。
このような場合は迷わず弁護士にご相談を
特に以下のような状況で個別指導の通知が来た場合は、監査へ移行するリスクが高いため、早期に弁護士へ依頼することを強くお勧めします。
- 新規個別指導で「再指導」となってしまった場合
- 高点数(レセプトの平均点数が著しく高い)を理由とする個別指導の場合
- 患者や元スタッフからの情報提供(内部告発)が疑われる場合
- すでに厚生局から「監査」への移行をほのめかされている場合
個別指導の対応は、初動の準備がすべてと言っても過言ではありません。「何から手をつければいいか分からない」「自分のカルテ記載で乗り切れるか不安だ」と感じたら、まずは当事務所へご相談ください。医療機関の権利と経営を守るため、全力でサポートいたします。
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